反り腰
2025年10月18日

反り腰|腰痛・下腹ぽっこり・脚の張りが続く方へ
「立つと腰が反って痛い」「下腹がぽっこりして見える」「太ももの前ばかり張る」――
それは反り腰(骨盤前傾)が原因かもしれません。
骨盤と胸郭のバランスを整え、“反らないと立てない体”から卒業しましょう。
反り腰とは?
骨盤が過度に前傾し、腰椎前弯(反り)が強くなった姿勢です。
腰椎・骨盤・股関節の協調が崩れ、腰部の圧迫ストレスや太ももの前(大腿直筋)・腸腰筋の過緊張を招きます。
デスクワーク後の立ち上がりや長時間の立位で症状が出やすいのが特徴です。
- 立位で自然に腰が反り、腰が詰まる感覚
- 下腹が前へ出てぽっこり見える
- 太ももの前ばかり使ってパンパンに張る
- 反り腰+呼吸が浅い(胸で吸ってお腹が固い)
なぜ起こる?(背景とメカニズム)
- 腸腰筋・大腿直筋の過緊張と、腹横筋・殿筋の機能低下
- 胸郭の硬さ(胸椎伸展不足)により腰で反って代償
- ヒール・つま先加重・前重心の習慣
- 「姿勢を良くしよう」と腰を反らせる誤学習
反り腰は患部(腰)だけを揉んでも解決しません。
骨盤・胸郭・股関節の連動を再教育することが根本改善の近道です。
こうぞう整体院のアプローチ
1. 評価(姿勢×呼吸×動作)
立位・歩行・スクワットを観察し、骨盤前傾角・胸郭可動・足部荷重ラインを解析。
呼吸様式(横隔膜の働き)もチェックして、反りの起点を特定します。
2. 施術(徒手)
腸腰筋・大腿直筋・脊柱起立筋の過緊張を解き、骨盤のニュートラルへ誘導。
胸椎・肋骨のモビライゼーションで「腰で反る代償」を減らします。
3. 運動療法(再学習)
- 呼吸リセット:肋骨を広げながら吐く→腹横筋/骨盤底筋を活性
- ヒップヒンジ・ブリッジ:殿筋で骨盤をコントロール
- 90/90デッドバグ:体幹安定と腰椎中間位の学習
- ソフトランジ:大腿直筋の過使用を抑え、股関節で吸収
4. 鍼灸(痛み・過緊張の鎮静)
腸腰筋・大腿直筋・腰部多裂筋に対して鍼を用い、筋緊張と痛みのループを鎮めます。
自律神経を整え、呼吸と姿勢の協調を取り戻します。
EBM(根拠に基づく考え方)
研究では、骨盤前傾の増大は腰部圧縮ストレスや股関節前方組織への負担増と関連し、
体幹安定化・股関節主導の動作・呼吸再教育の併用が有効と報告されています(理学療法・運動器研究レビュー)。
当院はこの知見を臨床に落とし込み、「位置」だけでなく「使い方」を変えることを重視します。
セルフケア(今日から3分)
- 呼気ドローイン×呼吸5回:仰向けで息を吐き切り、肋骨を畳む
- 腸腰筋ストレッチ:片膝立ちで骨盤を軽く後傾→20〜30秒
- ヒップブリッジ:10回×2〜3セット(お腹を反らせない)
- 立位の合言葉:「みぞおちを軽く引き上げ、骨盤はニュートラル」
こうぞう整体院は、徒手×運動×鍼灸で“反らずに安定する体”を育てます。
明日からの立ち姿・歩き方が変わる感覚を、ぜひ体験してください。