変形性膝関節症
2025年9月30日

変形性膝関節症|階段や立ち上がりで膝が痛む方へ
「歩くと膝がズキッと痛む」「階段がつらい」「膝に水がたまる」――
それは変形性膝関節症かもしれません。
年齢だけでなく、姿勢・筋力・体の使い方が影響して悪化することがあります。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症(Knee Osteoarthritis)は、膝関節の軟骨がすり減り、炎症や骨の変形が起こる疾患です。
日本整形外科学会によると、40歳以上の約2,500万人が膝に何らかの変形を抱えていると報告されています。
初期は動き始めの痛みが中心ですが、進行すると階段・長時間の歩行も困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。
主な症状
- 歩き始め・立ち上がり時の膝の痛み
- 階段の上り下りでの強い痛み
- 膝の腫れや水がたまる感覚
- 正座やしゃがみ込みがつらい
- 膝がO脚のように変形してくる
原因と背景
年齢による軟骨の摩耗だけでなく、体の使い方や姿勢の乱れが大きく影響します。
特に以下の要因が膝に過剰な負担をかけます:
- 骨盤や股関節の動きが悪く、膝がねじれて使われる
- 太ももの筋力(特に中殿筋・大腿四頭筋)の低下
- 足部のアーチの崩れ(偏平足など)
- 長年の猫背・反り腰による荷重バランスの乱れ
当院では患部だけを揉む・電気を当てるだけでは改善が難しいと考えています。
膝を守るために、股関節・骨盤・足部を含む下肢全体の動きを整えることが必要です。
こうぞう整体院のアプローチ
1. 評価
膝の可動域だけでなく、歩行・片脚立ち・スクワット動作を確認し、
骨盤や股関節、足部の連動を詳細に分析します。
2. 施術(徒手)
大腿四頭筋・ハムストリングス・内転筋・ふくらはぎなど、膝周囲の緊張を緩めつつ、
股関節・足部の動きを回復させることで膝の負担を軽減します。
3. 運動療法
中殿筋・大殿筋の強化や大腿四頭筋の適切な使い方を習得し、正しい荷重ラインを作ります。
これにより、膝の変形進行を抑えつつ痛みを軽減します。
4. 鍼灸
膝関節周囲のトリガーポイントや炎症部位に鍼を施し、血流を改善・痛みを抑えることを目的とします。
非ステロイド系消炎鎮痛薬が効きづらい方にも効果が期待できます。
セルフケア
- 大腿四頭筋のストレッチ:太ももの前を伸ばし膝前の負担を減らす
- 中殿筋トレーニング:クラムシェル・サイドレッグレイズ
- スクワット:痛みのない範囲でゆっくり行う
- 体重コントロールも膝への負荷軽減に重要
そう感じている方は、股関節・骨盤・足部を含めた全身の使い方を変えることで改善が期待できます。
手術や注射に頼る前に、根本的な動作改善を目指しましょう。