薬剤の使用過多による頭痛(MOH)
2025年9月13日

薬剤の使用過多による頭痛(MOH)|薬を手放せなくなっていませんか?
「頭痛薬を飲んでいるのに、効かなくなってきた」
「薬を飲む回数がどんどん増えて、気づけば毎日のように服用している」――
その頭痛は薬の使用過多による頭痛(MOH)かもしれません。
薬剤の使用過多による頭痛とは?
MOHは、頭痛薬を過剰に使用することでかえって頭痛が慢性化する状態です。
国際頭痛分類(ICHD-3)にも定義されており、慢性頭痛患者の約1割がMOHといわれています。
特に片頭痛・緊張型頭痛を持つ方がなりやすい傾向があります。
- 頭痛薬を月10〜15日以上使用している
- 薬を飲んでも頭痛が完全には治まらない
- 頭痛の頻度が増えてきた
- 薬を使わないと不安になる
原因と背景
鎮痛薬(市販薬含む)、トリプタン、エルゴタミン、オピオイドなどの過剰使用が原因になります。
「効かないからまた飲む」という悪循環に陥り、脳の痛みを感じやすい体質をつくってしまいます。
つまり、薬そのものが「頭痛のトリガー」になってしまうのです。
治療と注意点
MOH改善の第一歩は薬の使用を減らすことです。
ただし自己判断で急に中止すると、離脱症状や強い頭痛が起こる場合があるため、必ず医師と相談が必要です。
日本頭痛学会も「薬物療法+生活習慣改善+非薬物療法」の組み合わせを推奨しています。
こうぞう整体院のアプローチ
1. 評価
薬の使用状況を伺いながら、首肩の筋緊張・姿勢・生活習慣を評価。
医師の治療方針に沿って、整体・運動・鍼灸を補助的に取り入れます。
2. 施術(徒手)
首肩のこりを緩め、呼吸や血流を改善。
薬に頼らず頭痛をコントロールできる体環境を整えます。
3. 運動
ストレスや不良姿勢で頭痛が増悪しやすいため、胸郭を開くストレッチや体幹安定性エクササイズを指導。
「痛みの感じにくい姿勢」を再学習します。
4. 鍼灸
自律神経を整え、痛みに敏感になった体を落ち着かせます。
鍼灸は薬に依存しないケアとして、再発予防に役立ちます。
セルフケア
- 薬を使う頻度を手帳やアプリで記録する
- 生活リズム(睡眠・食事・運動)を整える
- 頭痛ダイアリーをつけて「薬に頼らない日」を増やす
- 医師と相談しながら徐々に薬を減らす
薬に依存しない体づくりを、医療と連携しながらこうぞう整体院がお手伝いします。Web予約・お問い合わせ
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