頸性頭痛
2025年9月13日

頸性頭痛|首の不調からくる頭痛に悩む方へ
「首を動かすと頭が痛む」「デスクワークの後に首の付け根から頭にかけて重くなる」――
その頭痛、実は首の不調(頸性頭痛)が原因かもしれません。
首の関節や筋肉のトラブルが背景にあり、病院では「異常なし」と言われることも少なくありません。
頸性頭痛とは?
頸性頭痛は頸椎やその周囲の関節・筋肉の障害によって起こる頭痛です。
日本頭痛学会の分類にも含まれる「二次性頭痛」の一つで、首の機能不全が痛みを引き起こします。
- 片側性の頭痛が多い(ただし両側に出ることもある)
- 首を動かすと悪化しやすい
- 後頭部〜こめかみにかけて広がる痛み
- 肩や背中のこりを伴うことが多い
原因と背景
主な原因は頸椎の動きの制限・関節の炎症・筋肉の過緊張です。
デスクワークやスマホ使用による前傾姿勢、交通事故によるむち打ち後遺症も関与します。
つまり「頭痛=脳や血管の問題」ではなく、首の動きや姿勢の乱れが根本にあるケースが多いのです。
こうぞう整体院のアプローチ
1. 評価
頸椎の可動域、姿勢(ストレートネック・猫背)、肩甲帯・胸郭の連動をチェックします。
頭痛を誘発する動きを再現し、原因部位を特定します。
2. 施術(徒手)
頸椎まわりの関節モビライゼーション、後頭下筋群・僧帽筋のリリースを実施。
胸郭・骨盤を整えて「首だけに負担が集中しない体」を作ります。
3. 運動
首を支える深部筋(頸部深層屈筋)のトレーニングを行い、中立位を保持できるように指導します。
また、肩甲骨安定性を高める運動で「首に頼らない姿勢」を獲得します。
4. 鍼灸
後頭部や首肩のツボ(風池・天柱など)に鍼を行い、血流と神経のバランスを改善。
慢性的なこり・自律神経の乱れによる痛みの増幅にも対応します。
セルフケア
- スマホは顔の正面の高さに持ち上げる
- 30分に1度は首を回し、肩甲骨を動かす
- 首を反らすより胸を開くストレッチを重視
- 枕の高さは首が自然に支えられる程度に調整
根本原因を明らかにし、首に負担をかけない体づくりを一緒に目指しましょう。