靭帯損傷(前十字靭帯・内側側副靱帯)

靱帯損傷(ACL・MCLなど)|スポーツ中の膝の不安定感・腫れでお悩みの方へ
「試合中に膝をひねった」「膝が腫れて体重がかけられない」「踏ん張ると膝がグラつく」――
それは膝の靱帯損傷かもしれません。
受傷直後の正しい対応と、復帰に向けた動作改善が非常に重要です。
膝の靱帯損傷とは?
膝には前十字靱帯(ACL)・後十字靱帯(PCL)・内側側副靱帯(MCL)・外側側副靱帯(LCL)などがあります。
スポーツ中のジャンプ着地や急な方向転換、接触プレーでこれらが損傷し、膝の安定性が低下します。
日本整形外科学会のデータによると、ACL損傷は年間約2万人発生し、特に10〜30代の女性アスリートに多いとされています。
主な症状
- 受傷時に「ブチッ」と音がした感覚
- 膝の急な腫れ・関節内血腫
- 体重をかけると膝が不安定・ガクッとする
- 階段や方向転換で膝が怖い・抜ける感じ
- スポーツ復帰時のパフォーマンス低下
原因と背景
ACL損傷はジャンプ後の着地で膝が内側に入る(Knee-in)動作が主な要因とされ、
MCL損傷は外側からの衝撃によって膝の内側にストレスがかかることで起こります。
また、股関節や体幹の筋力不足、着地動作の不良、足部のアーチ崩れなどが再受傷リスクを高めます。
こうぞう整体院のアプローチ
1. 評価
Lachmanテスト・前方引き出しテスト・外反ストレステストなどを参考にしつつ、
膝だけでなく股関節・体幹・足部の動きを総合的にチェックします。
動作解析でジャンプ着地や方向転換時の膝の軌道も確認します。
2. 施術(徒手)
膝周囲の腫れを軽減しながら、大腿四頭筋・ハムストリングス・ふくらはぎを調整。
さらに股関節や骨盤の安定性を高めるためのリリースを行います。
3. 運動療法
股関節外旋筋群・体幹安定筋を強化し、着地時の膝内側倒れ(Knee-in)を防ぐトレーニングを実施。
競技復帰を目指す方には、段階的なジャンプ・カット動作の指導も行います。
4. 鍼灸
損傷部位周囲の痛みや腫れを和らげる目的で鍼を施します。
血流改善・鎮痛作用により、リハビリ初期の動作獲得をサポートします。
セルフケア
- 腫れがある時期はRICE(安静・アイシング・圧迫・挙上)を徹底
- 大腿四頭筋の軽い収縮運動(膝を伸ばして力を入れる)
- 股関節外旋筋の強化(クラムシェル・サイドプランク)
- 再受傷予防のためジャンプ着地を鏡で確認し修正
「膝がグラグラする」「スポーツ復帰が不安」
靱帯損傷は、手術だけでなく股関節・体幹を含めた動作改善が重要です。
こうぞう整体院では再受傷を防ぎ、競技復帰や日常生活の安定を目指します。