四十肩・五十肩(凍結肩)

四十肩・五十肩(凍結肩)|夜間痛と可動域制限でお困りの方へ

「夜にズキンと痛んで眠れない」「髪を結ぶ・背中に手が回らない」――
それは四十肩・五十肩(凍結肩)の典型です。
放置して自然軽快を待つだけでは、長期化・再発・“動かせないクセ”が残ることもあります。

四十肩・五十肩(凍結肩)とは?

肩関節包や周囲組織の炎症・癒着により、痛み(特に夜間痛)と可動域制限が生じる状態です。
典型的には痛みの強い「炎症期」→ 固まる「凍結期」→ 徐々に回復する「解凍期」をたどります。
糖代謝異常や甲状腺機能異常、長期の不動・姿勢不良もリスク因子です。

  • 就寝時・寝返り時の夜間痛
  • 外旋・挙上・内旋(結帯動作)が大きく制限
  • 服の脱ぎ着、洗髪、背中のファスナーで苦労
  • 数か月〜1年以上続くことがある(自然経過でも長期化)

なぜ長引くのか(背景)

痛みを避けて動かさない期間が続くと、関節包がさらに硬くなり可動域が落ちる悪循環に。
さらに、胸椎の硬さ・肩甲骨の下方回旋優位・姿勢不良(猫背)が肩関節に負担を集中させ、回復を遅らせます。
「患部だけ揉む」では改善が足りず、肩甲帯〜胸郭〜体幹の連動を整える必要があります。

こうぞう整体院のアプローチ

1. 評価(期別+全身連動)

症状の期別(炎症期/凍結期/解凍期)を見極め、痛みの質・可動域制限の方向・肩甲胸郭リズム・胸椎可動性・姿勢を総合評価。
必要時は整形外科との連携(画像検査・注射・薬物療法)を提案します。

2. 施術(徒手:期別で強度を調整)

  • 炎症期:過度なストレッチは避け、痛み緩和と肩甲帯・胸郭のソフトモビリゼーション、肩峰下圧の低減を優先
  • 凍結期:肩関節包(特に後下方)の穏やかなモビリゼーション、肩甲骨後傾・外旋を促し挙上余裕を作る
  • 解凍期:可動域拡大+筋機能再教育を積極的に。日常動作の再学習を並行

3. 運動(痛みと期別に合わせて処方)

  • 振り子運動(コッドマン):炎症期から安全に関節内圧を下げる
  • テーブルスライド・壁スライド:挙上方向の恐怖回避をしつつ可動域拡大
  • 外旋ストレッチ/スリーパー:後方カプセルの柔軟化(過刺激は避け段階的に)
  • 肩甲骨安定化:前鋸筋・下部僧帽筋活性、胸椎伸展ドリルで肩峰下スペースを確保

4. 鍼灸(痛み緩和+血流改善)

棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋、上腕二頭筋長頭腱周囲などに配慮し、夜間痛の緩和と循環改善を図ります。
自律神経調整により、痛みに対する過敏性の鎮静もサポートします。

セルフケア(安全に段階を追って)

  • 就寝前の温熱:入浴で温め、寝る直前の冷えを避ける
  • 振り子運動:痛みの少ない範囲で毎日こまめに実施
  • テーブルスライド:机上に前腕を置き、体重移動で前方・外方へスライド
  • 日中の小まめな肩甲骨運動:すくめない・胸を開く・軽く回す
  • 痛みが強い日は無理に伸ばさない(過刺激は逆効果)
「夜間痛で眠れない」「背中に手が回らない」――そのつらさ、期別に合わせた正しいケアで変えられます。
患部だけでなく全身を整え、再発しにくい肩を一緒に取り戻しましょう。

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