肩甲骨機能不全
2025年9月22日

肩甲骨機能不全|「肩甲骨が動かない・肩が重い」と感じる方へ
「肩甲骨が固まってゴリゴリする」「肩を回すとスムーズに動かない」「スポーツの投球やサーブで肩が重い」――
それは肩甲骨機能不全かもしれません。
放置するとインピンジメント症候群や腱板損傷につながることもあります。
肩甲骨機能不全とは?
肩甲骨は胸郭の上で浮いて動く骨であり、上肢の運動に合わせて上方回旋・下方回旋・外転・内転・後傾・前傾などの動きをします。
この動きが乱れる(リズムが崩れる)と、肩関節に過剰な負担がかかり、痛みや機能障害を引き起こすのが肩甲骨機能不全です。
- 肩のゴリゴリ感・引っかかり
- 肩甲骨が動かず、肩ばかり使う感覚
- 投球やサーブで肩が重くなる
- 猫背やストレートネックに伴って出やすい
原因と背景
背景には猫背姿勢・胸椎の硬さ・体幹の弱さがあります。
さらにデスクワークやスマホ操作で肩甲骨が前傾・外転しやすくなると、肩甲胸郭リズムの破綻が生じます。
スポーツ選手の場合は投球やサーブのフォーム不良も大きく関与します。
こうぞう整体院のアプローチ
1. 評価
Scapular Assistance Test・Scapular Retraction Testを用いて、肩甲骨が原因かどうかを確認。
さらに姿勢・胸椎・股関節の連動を評価し、全身的に原因を探ります。
2. 施術(徒手)
小胸筋・僧帽筋上部・肩甲挙筋などの過緊張を緩め、肩甲骨の後傾・上方回旋を促す施術を行います。
胸椎や肋骨の可動性を高め、肩甲骨がスムーズに動く環境を整えます。
3. 運動
前鋸筋・下部僧帽筋の強化を中心に、Y/T/Wエクササイズやプランク種目で安定性を高めます。
胸椎伸展エクササイズを組み合わせ、全身の連動を回復させます。
4. 鍼灸
僧帽筋・肩甲挙筋・小胸筋などの緊張部位に鍼を行い、血流を改善。
神経の過敏性を落ち着け、肩甲骨の動きをスムーズにします。
セルフケア
- 壁Yエクササイズ:壁に背中をつけてY字に腕を挙げる
- 肩甲骨の後傾ストレッチ:胸を張り、肩甲骨を下げる意識
- 胸椎伸展ドリル:タオルやポールを背中に当て胸を反らす
- デスクワークでは1時間ごとに肩甲骨を回す
全身の連動を取り戻し、スポーツも日常も快適に過ごせる体づくりをサポートします。